「GSS」のすすめ
私は、経営コンサルタントですから、私の使命はクライアント会社の経営を成功させることです。そこで私は、経営コンサルタントとして、「会社経営とは、一体何なのか」という問いと、「会社経営を成功させるには、一体どうすればいいのか」という問いに対する正解を編み出さなければなりませんでした。そして思索と実践を通して結実したのが、「GSS」です。
このように、「GSS」は、私が多年にわたる国内外の異なる業界の多くの大・中・小企業の経営コンサルティングと社員研修の実践経験と研究活動に基づいて開発し、創始した会社経営を成功させるための会社経営の基本原理であり技法です。
会社の経営を安定させ、事業を発展させるには、会社経営の基本がしっかりと確立されていなければなりません。会社経営の基本は、まず的確な経営目標を設定して、その経営目標を達成するためのもっとも効果的な経営戦略を策定し、さらにその戦略を展開するもっとも能率的な経営システムを構築することです。
会社経営は、経営目標の設定から達成に至るすべてのプロセスにおける経営戦略の展開と経営システムの運営であると言っても過言ではありません。
新しい経営戦略の展開によって最大限の効果を上げ、同時に新しい経営システムの運営によって最大限の能率を上げれば、経営目標は必ず期限内に達成することができます。
このように、もっとも効果的な戦略(Strategy)の展開ともっとも能率的なシステム(System)の運営によって、所期の目標(Goal)を達成する方法を目標・戦略・システムの英語のイニシャルをとって私は「GSS」と呼んでいます。
会社経営には、「経営道」という「道」があって然るべきで、「経営道」を貫き通すことが、会社経営の正しい在り方であると言うことができます。会社経営で成功するためには、「経営は心なり」という「経営道」を極めていくことが肝心です。「経営道」には、例えば、空手道には空手の型、茶道には茶道の型があると同じように、「経営の型」というものがあります。「GSS」は、「経営の型」であり、「会社経営の基本の型」を成しています。
会社経営は、どの会社でも、自社の経営目標を達成できれば、成功であり、達成できなければ、失敗になります。会社経営を成功させるには、G(目標)に向けて二つのS(戦略とシステム)を両輪のようにバランスよく協働させることが肝心です。
さらに21世紀グローバル時代では、企業間の競争パターンは、大きく変化していきます。これからは、価格競争や品質・サービスの非価格競争ばかりでなく、自社と他社との間の経営戦略と経営システムの優劣が、競争の勝敗を決する重要な要因となります。
そこで経営戦略そのもの自体と経営システムそのもの自体を競合他社のそれと明確に差別化することによって、競争に打ち勝つ優れた経営戦略が勝負の決めどころになります。したがって、戦略とシステムに強い会社が常に競争に打ち勝つことができます。「GSS」は、「常勝の経営戦略」であり、新たな戦略と新たなシステムで新たな時代を切り拓く「革新と創造の経営戦略」であると言うことができます。
「GSS」は、社員研修では「GSS戦略会議」という方式で実施されます。この研修コースは、研修と会議を組み合わせたプログラムで、次の4ステップで進めます。