「GSS」のすすめ  GSS戦略会議・研修コースの4ステップ

「GSS」のすすめ


 私は、経営コンサルタントですから、私の使命はクライアント会社の経営を成功させることです。そこで私は、経営コンサルタントとして、「会社経営とは、一体何なのか」という問いと、「会社経営を成功させるには、一体どうすればいいのか」という問いに対する正解を編み出さなければなりませんでした。そして思索と実践を通して結実したのが、「GSS」です。

 このように、「GSS」は、私が多年にわたる国内外の異なる業界の多くの大・中・小企業の経営コンサルティングと社員研修の実践経験と研究活動に基づいて開発し、創始した会社経営を成功させるための会社経営の基本原理であり技法です。

 会社の経営を安定させ、事業を発展させるには、会社経営の基本がしっかりと確立されていなければなりません。会社経営の基本は、まず的確な経営目標を設定して、その経営目標を達成するためのもっとも効果的な経営戦略を策定し、さらにその戦略を展開するもっとも能率的な経営システムを構築することです。

 会社経営は、経営目標の設定から達成に至るすべてのプロセスにおける経営戦略の展開と経営システムの運営であると言っても過言ではありません。

 新しい経営戦略の展開によって最大限の効果を上げ、同時に新しい経営システムの運営によって最大限の能率を上げれば、経営目標は必ず期限内に達成することができます。

 このように、もっとも効果的な戦略(Strategy)の展開ともっとも能率的なシステム(System)の運営によって、所期の目標(Goal)を達成する方法を目標・戦略・システムの英語のイニシャルをとって私は「GSS」と呼んでいます。

 会社経営には、「経営道」という「道」があって然るべきで、「経営道」を貫き通すことが、会社経営の正しい在り方であると言うことができます。会社経営で成功するためには、「経営は心なり」という「経営道」を極めていくことが肝心です。「経営道」には、例えば、空手道には空手の型、茶道には茶道の型があると同じように、「経営の型」というものがあります。「GSS」は、「経営の型」であり、「会社経営の基本の型」を成しています。

 会社経営は、どの会社でも、自社の経営目標を達成できれば、成功であり、達成できなければ、失敗になります。会社経営を成功させるには、G(目標)に向けて二つのS(戦略とシステム)を両輪のようにバランスよく協働させることが肝心です。

 さらに21世紀グローバル時代では、企業間の競争パターンは、大きく変化していきます。これからは、価格競争や品質・サービスの非価格競争ばかりでなく、自社と他社との間の経営戦略と経営システムの優劣が、競争の勝敗を決する重要な要因となります。

 そこで経営戦略そのもの自体と経営システムそのもの自体を競合他社のそれと明確に差別化することによって、競争に打ち勝つ優れた経営戦略が勝負の決めどころになります。したがって、戦略とシステムに強い会社が常に競争に打ち勝つことができます。「GSS」は、「常勝の経営戦略」であり、新たな戦略と新たなシステムで新たな時代を切り拓く「革新と創造の経営戦略」であると言うことができます。

 「GSS」は、社員研修では「GSS戦略会議」という方式で実施されます。この研修コースは、研修と会議を組み合わせたプログラムで、次の4ステップで進めます。




GSS戦略会議・研修コースの4ステップ


また「GSS研修」は、全社的、階層別、部門別、プロジェクト別、専門・職種別に取り組むことができます。
 なお、「GSS」は、1974年に、私が国連コロンボプランの発展途上国企業の経営開発プログラムに基づいてマレーシア生産性本部に日本政府技術協力専門家として派遣され、4年間にわたり「GSS」に基づくマネジメント研修を現地で実践したのが、海外普及第一号です。その後1979年にヨルダン精油所の組織開発コンサルティング・プロジェクトで「GSS」に基づくコンサルティングと研修を実施しました。

 このようなODA(政府開発援助)による国際協力では、JICA(国際協力機構)、社会経済生産性本部、中部産業連盟、APO(アジア生産性機構)、APEC(アジア太平洋経済協力機構)、AOTS(海外技術者研修協会)、JODC(海外貿易開発協会)、JITCO(国際研修協力機構)、外務省支援委員会、国際協力ユースセンター等の国際協力研修プログラムにおいて、これまでに約30カ国の発展途上国の企業経営者と管理職が、私の「GSS研修プログラム」に参加し、「GSS」を自国の企業の経営開発や人材開発に活用しています。「GSS」は、国際協力での功績で、「国際協力平和賞」を受賞しています。

 また国内では、三井不動産販売、西友、イトーキ、ツムラ、アイシン精機グループ、岡谷鋼機、静岡製機、豊商事、ニチベイ、公営社、十印、日本システムエンジニア協会、東京コンピュータサービス、沖データ、JICA、中部産業連盟、海外農業開発コンサルタント協会、山口大学等々、異なる業界の多くの大・中・小企業や、団体が、「GSS」研修プログラムに参加し、経営革新、組織開発、人材開発、マーケティング戦略などで、大きな成果を上げています。「GSS」は、日本企業の経営革新、人材育成の功績で、「経済産業省産業政策局長賞」を受賞しています。

 私は、「GSS」がより多くの日本の会社で活用され、会社経営を成功に導いてくれることを、さらに「GSS」が日本独自の経営技法として国際協力の分野で活用されることを願って止みません。
「GSS」については、「社員と会社を強くする経営戦略策定法」(井上昭正著、生産性出版刊)をご参照の上、ぜひご活用下さい。


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